地方創生には「シビックプライド」!これからの「まち」の在り方とは?

僕の好きな言葉にCIVIC PRIDE(シビックプライド)があります。直訳すると「市民の誇り」。この言葉に出会ったのは平成25年10月、北九州市で開催された「第3回日本まちあるきフォーラム」の基調講演でした。地方創生のキーワードとも言えるシビックプライドとはどのような意味なのでしょうか?

「ダメ」ではなく「どうぞ」という考え方


よく公園等の芝生で「立ち入り禁止」といった看板を目にします。「ダメなものには禁止ときちんと表記する」のは決して悪いことではありません。

しかしドイツでは「どうぞ芝生に入ってくつろいでください」という看板が設置されているそうです。すると「どのように芝生で過ごすか」を自分事として市民が考える。互いに尊重し合い、自治能力を持つコミュニティーを作ろう。そんなお話でした。

「あなた自身が街である」それがシビックプライド


自分の家の前にゴミは捨てないでしょう。自宅前に落ちているゴミは拾うでしょう。ではあなたが毎朝使う、自分の暮らす街の駅前に落ちているゴミは拾いますか?

極論かもしれませんが「街が自分の一部」ならば、ゴミを拾うかもしれませんよね。別の視点で捉えると「街で自己表現・自己実現していいんだよ!」とも言えます。だって街は自分自身ですから。尾道なんかはこのイメージに近い街のような気がします。

「好き」の次のステージは「誇り」


ほとんどの人が自分の暮らすまちを「好き」と思っているのではないでしょうか。「好き」の先にあるのが「誇りを持っている」だと思います。

ある外国の映画で、とてもよい行いをした子供に対してお父さんが「I’m proud of you(お前を誇りに思う)」と言ったシーンに感動したことがあります。私も将来子供が本当によい行いをした時は「がんばったね」ではなく「お前を誇りに思う」と言ってあげたい。みなさんは「誇りに思う」という言葉を最近使いましたか?自分の暮らす街に「誇り」を持っていますか?

地方創生にはシビックプライドが不可欠!


シビックプライドの意識は日本全国にどんどん浸透しています。毎日のように耳にする「地方創生」は、この意識なくして成立しない、そんな気がします。その土台にあるのは「自分事」と「あるもの活かし」。この言葉がもっともっと浸透していくことが、日本の元気に繋がる!

今日も「シビックプライド」で行こう!

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投稿者: 西谷 雷佐

青森県弘前市出身。 東奥義塾高等学校を卒業後、ミネソタ州立大学マンケイト校で産業心理学とスピーチコミュニケーションを学ぶ。 たびすけ合同会社西谷代表を務める傍ら、路地裏探偵団の団員としても活動中。 まち歩きや地域の魅力発信から婚活まで講演活動多数。