今週末まで開催中の「冬の田んぼアート」。スノーアートを作成したサイモンさんは次のアートを作るべく、ソルトレイクシティーに旅立ちました。え?では、今後雪とか降ったらどうするの?大丈夫です。弟子がいるんです。今日はそんな師弟愛のお話です。
冬の田んぼアート、開幕!
先週土曜日、快晴の中「冬の田んぼアート」開幕!華々しくオープニングセレモニーが開催されました!
テープカットにはもちろんサイモンさんも登場。
テープカット後は、もちまきもしました。
この後、かごの中身全部、一気にぶちまけました。笑
改めてタワーに上り、完成したアートを見物。多くの人が歓声を上げる様子にサイモンさんも嬉しそうでした。
この日は何と1,400人以上の方が来場。去年まで誰も来なかった冬の田んぼが、スノーアートで賑わいを創出したのです!
結構スパルタなサイモン先生
前回のブログでご紹介した講習会とは別に、より専門的にスノーアートの作り方を学んでいる人たちがいます。
それは田舎館村の有志のみなさん。サイモンさん帰国後スノーアートのメンテナンスを行い、将来的にはオリジナルスノーアート制作を目指す人たちです。
開会式後、さっそくトレーニング開始。
まずは基本的な線の引き方・簡単なデザインの仕方です。
三角の大きさは「歩数」で決まります。これは5歩×5歩×5歩の三角。
これにさらに三角を追加していきます。
そして「影」を入れます。面の雪をある程度潰す。すると陰影によって立体感がでます。潰しすぎないのがポイント。
こんな感じで作っているんです。ちなみに間違うとすっごい怒られます(笑)
日があたると陰影がはっきりしますね。
全体の引きの絵を撮ろうとしたら、残念ながら日が陰ってしまいました。細やかに影の入れ方の角度が違うんですよ。
直線で曲線を描く
翌日、さらなる訓練開始。まずは室内でイメージの共有。
細かい説明は割愛しますが、点と点を直線で結ぶ続けると、楕円になるワケです。
さあ、実践スタート!
まっすぐ歩くって、結構難しい!
雪に足取られる!!
やってみないとわからないことの連続でした。そんなこんなでこの日も作品完成。
練習なので高い場所から見る事を想定しておらず、わかりにくいですが、きちんと楕円を描いています。
サイモン師匠と弟子たちの写真。これからが楽しみですね!
サイモン、また来年!
この夜はさよならパーティー。仲間たちと大いに飲み明かしました。そこでもやっぱり話題はスノーアート。弟子たちが熱心に質問しています。
君も来てたのーー!!w
サインももらったのーー!!ww
嬉しそうでした。笑
最後に記念写真(画像提供:弘前のドン)
また来年!
その後サイモンは宿泊ホテルに家の鍵を忘れたり、あわやアメリカの飛行機に乗れなそうになったりと、いろいろありましたが、何とか無事に次の目的地ソルトレイクシティに到着したようです。笑
そして・・・
その後の降雪で、今日現在(2月11日)、サイモンさん作のスノーアートは雪に埋もれて見れなくなってしまいました。
毎日降る雪の中、昨日まで必死にメンテナンスをしてくれたのはこの弟子たち。サイモンさんのアートの美しさをなんとか維持しようと、本当に頑張ってくれました。
しかし、雪ですべてが見えなくなった。自然の中のアートの宿命。一瞬の美しさと儚さが醸し出す世界。
今日からはサイモンさんの弟子たちが、彼らオリジナルのアートを作成するそうです。ある意味、これは必見です。数年後「世界初のサイモンベックの正式な弟子」となるかもしれない人達が作る処女作。
冬の田んぼアート、巨大茶碗や雪かき検定、おいしいフードコートなどなど、今週末もまだまだ盛り上がります。ぜひ足を運んでみてください。
<追記>
これが弟子たちが新たに作成したスノーアート。予想以上の完成度!!ライトアップは土曜日まで。お見逃しなく!(画像は田舎館村オフィシャルページより)
今日も「雪を楽しんで」行こう!