そのタイトルは届けたい人に届いてますか?ターゲットを見極める重要性!

1月に引き続き松島町にお招きいただき、観光コンテンツづくりのワークショップを開催しました。前回は思考法を。今回は具体的なアクションに取り組みます。面白いアイディアがたくさん生まれましたよ。その中でも一番衝撃的だったのは・・・

前回の松島講演の様子はこちらから。
日本三景松島で米?絶景の館で感じた「地域の魅力はやっぱり人」!

松島を高い場所から望む


講演会の前に、改めて松島を案内していただきました・前回は大雪だったので、雪のない今回はまったく印象が違う!

まずご案内頂いたのは四大観(しだいかん)のひとつ麗観。明治天皇がこの場所で休憩した建物が残っており、素晴らしい景色。
12527876_10204629413774260_1490201998_n 12443082_10204629413614256_780361271_n素敵な場所なのに、私たち以外に誰もいませんでした。松島海岸には人がたくさんいるのに。

この場所、松島海岸から少し離れた不便なところにあります。曲がりくねった細い悪路で、バスは通れない。

一方、同じように松島の展望が素晴らしいこちらには、たくさんの人があふれていました。車を停める場所もないくらいに。
12442930_10204629414014266_1701941708_n目の前の木は桜。約100本の桜が植えられており、咲いたら綺麗でしょうね!

こちらにはオシャレなガラス張りのカフェがあり、この景色を眺めながらお茶を飲むことができます。バスが通れるくらい道も整備されています。

 

人があまり来ていない四大観、いろんな可能性ありますね。どのような文脈にするか。ターゲットは誰なのか。そしていかに不便を楽しむか。

次の松島ワークショップのお題はこれにしよう。笑

 

まち中に戻ると、私的には何やら面白い風景が。
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電信柱がオレンジ!!

以前の町長さんが、オレンジにしたんだそうです。
その理由は、

「オレンジは元気が出る!」

 

・・・お会いしてみたかったです。笑

 

そのタイトルは顧客に届いているか?


午後5時からワークショップスタート。商工会の方、農家の方、行政の方など、27名が集まりました。
12443285_10204629414414276_584905156_n 12498951_10204629414534279_433856250_nワークショップの心得等を説明したら、ディスカッションスタート。それぞれが考える「松島の魅力」を足したりかけたりしながら、アイディアをまとめていきます。

今回は「まずはどんどんアイディアを出す」ことに特化。実現可能性や採算性はあまり考えず、自由に発想してもらいました。

そしてもうひとつのポイントは「タイトル」。どんなに素晴らしい内容でも、気付いてもらわないと、存在しないのと同じです。気付いてもらえるようなインパクトのあるタイトルも考えて頂きました。

さあ、発表タイムです!いくつかご紹介しましょう。
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最初のチームの内容は、一言で言うと「味噌づくり」でした。そのタイトルを「味噌づくりツアー」にすると、まあ、他の地域でもやっていそうな感じですよね。

お尋ねしたら、味噌づくりってとても体力必要で大変なんだそうです。誰かに手伝って欲しいと。そこから生まれたのが、

「関東在住小学生限定!松島のじぃじとばぁばを助けようツアー!」

ターゲットを明確にするのはいい事です。東京から松島までは約2時間。普段都会で暮らす小学生に、素晴らしい自然の中で地域の方と交流し、味噌を作る体験は、子供にとってプラスになると保護者は思う可能性高いです

ここ、ポイント。

関東の小学生が新聞やチラシを見て「このツアーに参加しよう!」となることはあまりない。そんな気しませんか?

では関東の小学生がこのツアーに参加する意思決定は誰がするのか?

保護者です。

つまり、保護者に「このツアーは自分の子供の成長にプラスになる」と思ってもらえれば、参加する可能性は高くなります。

しかも、保護者も一緒に来ますから、最低2名は松島にやってくるのです。

以上を踏まえてもう少しタイトルをブラッシュアップすると、

 

関東の小学生限定!松島のじぃじとばぁばを助けよう!
味噌づくりから学ぶ松島の人・農業・暮らしぶり1日体験ツアー

 

長いね。笑
でも、僕は長くてもいいと思ってます。
伝わらないと意味がない。

ポイントは、
①ターゲットが明確
②じぃじばぁばという言葉の響き
③内容が味噌づくりだとわかる
④人・農業・暮らしぶりって子供の教育にいいかも?
⑤1日の内容だとわかる

他にも、もっといろんなタイトルの可能性ありますね。

パパママ必見!味噌づくりで育む食育と感受性in松島海岸

自分で作った味噌でパパママに味噌汁を作ってあげようツアー

とか。

 

ターゲットが独身女性なら、

手作り味噌でヘルシーダイエット

とか。

そこに「松島」「じぃじばぁば」という文脈を重ねていく。松島じゃなければできない付加価値をのせていく。

タイトル考えるのは楽しいですね☆

 

他にも面白いアイディアたくさんありました。
12674336_10204629414694283_905617279_n内容は国宝のお寺で肝試し。実現可能性は置いておきます。笑
これもターゲットとタイトルを整理するともっと面白い。

その他「松島海岸で極上の朝食」「グリーンツーリズムと松島の融合」「オオカミになろう」などなど、ワクワクするアイディアの種がたくさん生まれました。

まずはアイディアを広げる。ワークショップは楽しくないとね。最終的には絞り込んでいく。

僕の今年のテーマは「引き算」です。今まで足したりかけたりするのが好きでしたが、これからは引き算。特化してとがらせる。

そんなブラッシュアップを、またいつか松島でできたらいいな。

 

またまた面白い宿登場!


「懇親会会場と宿泊は同じ場所ですよ」と案内されたのがこちら。
12884476_10204629415174295_128072963_n活魚の宿って。笑

店内はいわゆる居酒屋なのですが、奥にひっそりフロントがあります。
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弘前なら「アップルパイの宿」とか「津軽漬けの宿」とかイケそうですね。

 

懇親会には松島町長もおいでいただき大盛り上がり!松島のみなさんは熱い想いを持っていて刺激的。
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翌朝、ホテルの部屋から。目の前には松島。
12825092_10204629415854312_1672047664_nどんどん松島の魅力にヤラれています。今回もお招きいただきありがとうございました!

今日も「松島に注目して」行こう!

 

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投稿者: 西谷 雷佐

青森県弘前市出身。 東奥義塾高等学校を卒業後、ミネソタ州立大学マンケイト校で産業心理学とスピーチコミュニケーションを学ぶ。 たびすけ合同会社西谷代表を務める傍ら、路地裏探偵団の団員としても活動中。 まち歩きや地域の魅力発信から婚活まで講演活動多数。