青森と言えばりんご!「わかりやすい」を具現化すると価値が生まれる!

奥入瀬渓流ホテルに泊まってきました。そこにあったのは「これでもか!」と言う程のりんご攻め(笑)。その先にある物は何なのか。今日はそんなお話です。

「わかりやすい」には価値がある


インバウンドの視察と打ち合わせで訪れた奥入瀬渓流ホテル

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岡本太郎氏の作品のインパクトが凄い!

 

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お部屋も素敵。窓の向こうには奥入瀬渓流が。

 

こちらのホテル、「ガイドと歩く奥入瀬渓流」や「川沿いでの朝食」など、奥入瀬渓流を活用した体験アクティビティが本当に充実していて、「これならロングステイしたいなぁ」と思わせる仕掛けがたくさん!

そしてどこを見渡してもりんご!りんご!りんご!「青森と言えばりんご」をいたるところで感じることができました。

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お風呂に浮かんでいるのもりんご。

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お手洗いにもりんご。

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照明もりんご。

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レストランのコンセプトはこんな感じ(ホテルHPより)

青森のりんご魅力をまるごと味わう個性的なビュッフェレストラン。りんごの生産量日本一を誇る青森県は、りんごを楽しむ知恵も豊富。そんな青森ならではの文化を見て・聞いて・食べて、まるごと召し上がりください。

コンセプト通り、メニューはとにかくりんご尽くし!

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アップルトースト

その他、写真はありませんが

あつあつアップルパイ
炙りサーモンマリネりんごのピューレソース
りんご入りポテトサラダ
りんごとチキンの煮込み
りんごのコンポート
りんごとホタテのイタリアンソース

さらには、

青りんごドレッシング
りんごジャム
しぼりたてりんごジュース
りんご塩

全てを思い出せませんが、まだまだりんごのメニューはあったハズ。よくまあこれだけ揃えたな!と感心してしまいます。一品だけ等ではなく、トコトンやってるからこれだけのインパクトを生み出します。

「青森と聞いて何を連想しますか?」と尋ねたら、かなりの確率で「りんご」と答える方が多いのではないでしょうか?その圧倒的な存在感をわかりやすくお客様に伝えている

「わかりやすい」というのは「価値」になるのです。例えば道路標識も「右折禁止」と文字で書いているより、
467866006この方が外国人等、字が読めない人にもわかりやすい。図にすることで、伝えている事が同じでも、新たな「価値」を生み出しているワケです。

「選ぶ事」も体験型コンテンツ


正直私は青森出身なので、サラダに「青りんごドレッシング」をかける気はあまりしなく(笑)、ゴマドレッシングをかけたワケですが、一緒に食事をした東京からのゲストは「おお!青りんごドレッシングだって!」と、かけるんですねぇ。

「まずりんごの天ぷら食べて、次にりんごとチキンの煮込み食べて、デザートはあつあつアップルパイ!」と皆さん楽しそう。

食事の時間を通して「選ぶ」という体験を楽しんでいるのです。そういうコンセプトでレストランもメニューも作り込まれている。

ただ単純に「ビュッフェスタイル」にすればいいという事ではなく、食事の中に「物語」がありました。選び方によっては、前菜からメイン、デザートまですべてりんご尽くしのディナーを楽しむ事ができる。

ビュッフェスタイルの食事を通して「青森県=りんごという物語の中に自分がいる」を演出し、「選ぶという体験」を提供していているワケです。

 

いいモノは人に伝えずにいられない


そしてお客様の多くはその食事を写真に撮ってSNSにアップする。

普通に「えびの天ぷら」や「チキンの煮込み」だったらたぶんSNSにアップしないでしょ?(する人もいるでしょうが)。

今、青森県にいて「りんごの天ぷら」と「りんごとチキンの煮込み」を食べているからSNSにアップする。

それはホテルにとってPRになる。「わかりやすい」から、それを見た他の人にも伝わりやすい。よくできたコンテンツだな、と思いました。

自分の地域の「一番わかりやすいもの」は何だろう?
自分の会社の「一番わかりやすいもの」は何だろう?
それがきちんとお客様に伝わっているのか?

そんな事を改めて考えるいい機会になりました。

今日も「わかりやすい」に注目して行こう!

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投稿者: 西谷 雷佐

青森県弘前市出身。 東奥義塾高等学校を卒業後、ミネソタ州立大学マンケイト校で産業心理学とスピーチコミュニケーションを学ぶ。 たびすけ合同会社西谷代表を務める傍ら、路地裏探偵団の団員としても活動中。 まち歩きや地域の魅力発信から婚活まで講演活動多数。