周りはうるさいし、ベッドは寝心地よくない。なのにまた泊まりたくなる。今日はそんな不思議なホステルの宿泊レポートです。
「寝る瞬間」という体験を売るホステル
泊まったのはBOOK AND BED TOKYO。名前からしてわかりやすいですね。「本がある宿泊施設なんだな」と容易に想像できます。
そもそも「ホテル」じゃなくて「ホステル」。ホステルの意味はこちらに詳しく書かれていますが、ざっくり言うと「共用スペース」があって、「交流」できる宿泊施設、という感じかな。
ちなみに、こちらは僕が大学時代にバックパッカーやってた頃に泊まったアメリカのユースホステル。
大きい部屋に2段ベッドがドン!と置いてあって「空いてる所に好きに寝ろ!」みたいな宿泊施設。風呂やキッチンは共用で自由に利用可能。1泊1,500円くらい。
さすがに今はもう少しプライバシーに配慮されているでしょうが、当時ホステルと言えばこんな感じでした。僕のバックパッカーの旅については、以前一度簡単にブログ書いてるので、興味のあるかたはコチラを。
BOOK AND BED TOKYOのHPには、コンセプトについてこのように記載されています。
ふかふかなマットレスも無ければ、
低反発の枕も無ければ、
軽く暖かな羽毛の布団も無い。
最高な環境での良い寝心地は、
ここにはありません。あるのは、
読書をしてたら(マンガでも良いですよ)
いつの間にか夜中2時になってて、
もうあとちょっとだけって
まぶたが重くてたまんない中も読み続けてたら、
いつの間にか寝てしまった。
そんな、誰もが一度は経験した事があるであろう
最高に幸せな「寝る瞬間」の体験です。
ぐっときます。
いつか泊まろうと狙ってました。笑
Webで予約して、いざホステルのある池袋へ!仕事の出張だったので、正直池袋は場所の利便性よくなかったのですが「移動が面倒でも泊まってみたい!」という魅力がこのホステルにはありました。
眠る場所は「本箱の中」
チェックインすると、毎日変わるという、ホステル内に入る為の暗証番号が渡されます。24時間出入りは自由。支払いはクレジットカードかスイカのみで、現金は不可。チェックアウトは翌朝11:00。
雰囲気はこんな感じ。写真左上のカーテンかかっている「穴」が、この日の僕の宿泊スペース。
中はこんな感じ。カプセルホテルをイメージしてもらうと伝わりやすいかな。寝具的には決して快適ではありません(笑)シーツは自分で敷き、朝は自分で片づけます。これで1泊4,500円。とてもリーズナブル。
共有スペースとの「仕切り」はカーテン1枚なので、音は丸聴こえ。音に敏感な方は寝れないかもしれません。そしたら、、、
無料で「耳栓」が備え付けてありました(笑)
食べ物・飲み物の持ち込みOK。お湯やトースター完備。
トイレ・シャワー・洗面所は共用。とても清潔。トイレとシャワーは「女性専用」もあります。
翌朝、ホステル内を別の角度から。
共用読書スペースもゆったり。Wi-Fiも完備。
そして肝心の本!有名系からマニアックな物まで色々揃っていました。
夜は旅行関連の本、朝はサプールの本を読みながらまったり。
てな感じで、夜は正に「本を読みながらウトウトして、気付いたら寝てしまった」という「体験」を楽しんだ一夜でした。
宿泊に好奇心!気付く力もアップ!
皆さんはビジネス出張でホテルに泊まる時、何を求めますか?
・どのみち遅くまで飲むんだから、寝れればいい
・早めにチェックインして仕事したいから、デスクは広い方がいい
・朝ごはんはぜったい美味しくなくちゃ!
・部屋の使い勝手がわかるから、全国チェーンがいい
・目的地への利便性
・値段やコスパ
・大浴場が付いている(私は結構これ重視しますw)
・宿泊特典(連泊割引・クオカードなど)
色々ありますよね。宿泊特典でクオカードが付いてくるホテルなんかは、ビジネス出張者には何気に嬉しかったりします。
「快適に眠りたい」という事にだけ特化したホテルがあります。眠りをデザインするホテル「remm」です。(画像はホテルHPより)
ベッドにこだわり、そしてすべての部屋にマッサージチェアとレインシャワーが完備。私も泊まった事ありますが、確かに快適。
「ベッドはシモンズです」「枕は数種類からお選びいただけます」など、睡眠に対する配慮をしているホテルは多いですが、ここまで特化させると「しっかり眠りたい」というお客様はこのホテルを選ぶかもしれません。
一方、BOOK AND BED TOKYOに好んで宿泊するのは「本を読みながらウトウト寝てしまう」というコンセプトに共感したお客様かもしれません。しっかり寝たい人は絶対泊まらないハズ。
私が泊まった日、ぱっとホステル内を見渡すと、ビジネスマン風の人は2名くらいしかいませんでした。現金払い不可だし、ビジネス向けではないんだろうな。
仕事柄もありますが、私は出張等で泊まる宿は、ほぼ毎回変えます。単純に色んなところに泊まるのが好きだから(笑)。そして比較する意識を持って泊まると「気付く力の感度を上げるトレーニング」にもなります。
仕事とは言え、食事と宿泊は出張の楽しみのひとつ(あと、移動時間も!)。私的に「出張はエンターテイメント!」。出張の度に「どこに泊まろうか」とワクワクします。
定宿をお持ちの方もいるでしょうね。でも今後出張する予定のある方は、自分の行くエリアにどのようなホテルがあるかほんのちょっと調べてみてください。今回のBOOK AND BED TOKYOは極端な例ですが、ほとんどのホテルが何かしら「特色」や「売り」を持っているものです。それに気付き楽しむ、ひとときの至福。
職場の後輩:「次の出張、ホテルどこにしますか?予約入れておきますよ」
あなた:「うーん、どこでもいいよ」
なんて事、ありませんでしたか?もったいない、もったいない。
今日も「出張の宿泊に好奇心を持って」行こう!