練習でできない事は本番でもできない。基本設定と役割分担の大切さ。

ブログ書こうと思って下書きにメモはしたものの、書き終えずに埋もれている記事がいくつかあります。これを書き終えないと年を越せない気がするので、今日から大晦日まで、「下書きはしてたんですシリーズ」スタートです。

「たねさし天空ダイニング」に行ってきた!


8月、「たねさし天空ダイニング」に参加させて頂きました!
14074414_10205535982717917_1826163201_oウェルカムドリンクは種差海岸の天然芝の上で。あいにくの曇り空でしたが、とっても気持ちのいい空間!

 

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14045450_10205535984997974_1868873702_o素敵なJAZZの演奏が始まり、ディナースタート!

 

こだわりの食材&コンセプト


当日のメニューはこんな感じ。

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【吉次お頭煎餅】吉次とは三陸から北海道にかけて大陸棚斜面に生息する深海魚とのこと。

 

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【青森八月野菜 畑のテリーヌと八戸焼きアナゴ】見た目も艶やか!

 

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【八戸真烏賊、本山葵醤油と肝醤油、蝦夷鮑の種差塩かけ】鮑に塩、美味しい!

 

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【倉石牛味噌漬け 磯香り】牛肉とウニが合うー!

 

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【天空ブイヤベース 和の吉次とフランスのスープ】これが激旨。具が吉次だけでシンプルなんだけど、とにかく深い味。

 

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上【種差海岸見立て】
中【豆しとぎ】
下【南部あずきばっと】

 

 

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美味しい食事に会話も弾みます。お酒はもちろん地元の「八仙」。お水も仕込み水!

ざっとこのようなラインナップ。テーマにある通り「八戸の大海原と土の薫り」を感じることができる素敵なコースでした!

 

食事の先に「何」を売るのか?


さて今回の食イベント、青森県の事業として開催されました。着地点としては外国人観光客も視野に入れた、ハイエンド向け食事コンテンツ造成のテストケースでしょう。

このような事業をやっちゃうあたり、青森県は面白い。青森県は先日「ディス(り)カバリー青森」というラップをプロデュースしたりと、本当にフットワークの軽い素敵な自治体です。笑

たねさし天空ダイニング、基本的には面白いと思います。ただ勿体無いと感じたのは、せっかくのロケーションなのに、食事が始まってしばらくすると日が暮れて、景色が全く見えなくなくなってしまった事。

絶景と共にあるから価値があるハズ。ならば「たねさし天空ランチ」でもいいかもしれませんね。

お一人様3万円くらいの極上ランチ。今回の単価設定がいくらだったのかは分からないのですが、金額設定は大切。そしてターゲティング。この金額でも食べる人は一定数いるでしょう。

あと「天空ダイニング」ならば、聴こえて来るのは波の音がいいかな。JAZZの演奏は素晴らしかったですが、あのシーンで聞きたいのは「波の音」。

練習でできない事は本番でもできません。この事業の主役は誰なのか?誰の為に何を検証するのか?何を見据えているのか?様々な事情と理由があったと思いますが「実際にお客様がお金を支払って参加するイメージの検討と共有」がもう少しあれば、より良い事業だったかな。

それがあったならば、例えばデザートが3皿も出ないハズです。もし「そうじゃない」と言うならば、少なくとも参加者に「デザート3皿の意図」は伝わっていません。青森県はもっと基本設定のハードルを高くして、地域と共により研鑽していける自治体だと思っています。「やる事」が目的になったらダメです。大切なのは「その先」。

似たようなブログを過去に書いてます。
完成したら目的達成?マップやパンフレットは使われてなんぼ!

他にもいくつか思うところはありましたが、たねさし天空ダイニング、最初の試みとしてはバッチリ。大切なのはいかにきちんと商品にして継続販売していくか。たねさしで食事という「点」だけではなく、その前後にも地域の物語をきちんと編むこと。これはどの地域でも同じ。

「予算主義の自治体」と「決算主義の民間」が役割分担を明確にし、きっちりタッグを組んで有機的且つ継続的に取り組んでいくことが大切ですね。あとはやるかやらないか。

今日も「役割を見極めて」行こう!

 

<告知>
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TEL:0776-20-5230 FAX:0776-20-5733

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投稿者: 西谷 雷佐

青森県弘前市出身。 東奥義塾高等学校を卒業後、ミネソタ州立大学マンケイト校で産業心理学とスピーチコミュニケーションを学ぶ。 たびすけ合同会社西谷代表を務める傍ら、路地裏探偵団の団員としても活動中。 まち歩きや地域の魅力発信から婚活まで講演活動多数。