大館御成座!9年間廃墟だった映画館が移住者の手で復活!

弘前のお隣、秋田県大館市。8月に講演でお伺いした際にご案内頂いたのがこの「御成座」でした。この日は休館日だったのですが、特別に中に入れてもらいました。

 

9年間廃墟だった映画館が復活


「西谷さん、連れて行きたい場所があるんだ」とご案内頂き、車を降りた瞬間からまずはその外観に心奪われました。

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ウキウキしますWW

 

14171856_10205576714416184_1492978391_n まずもってこの映画の事を知らなかったので衝撃。日本版ETなんですね。そして超神ネイガーとなまはげのコラボ。看板は手書き。

ツッコミどころ満載W

元々廃墟になっていた映画館。千葉県出身で電気通信の仕事をしていた方が復興支援で岩手にやってきます。その後「大館で仕事あるよ。2年くらいはかかる仕事だよ」となり、大館にやってきました。

スタッフも含めて6名。暮らす場所が必要ですが、アパートを借りると高くつく。その時見つけたのがこの廃墟になった映画館。2階には居住スペースがあったのです。

最低限の修繕は自ら行い、生活の拠点として、暮らす目的でこの場所に住み着いたわけですが、それを見た地域の人たちが「御成座が復活するのか!!」と騒ぎ出したそうですw

「いや、住んでるだけなんだけどなー」と思いつつも、「そ、それじゃあ映画上映しますか」と最初は週末だけ上映したところ大人気に。現在は住み込みの映写技師さんがいて、定期的に上映しているそうです。結果的に移住しちゃったワケです!

 

館内に潜入!


 

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入り口を入るとすぐ左手に受付&売店。

 

 

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廊下もレトロでいい雰囲気。

 

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建物の中は結構広々。

 

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こうやって足を伸ばして映画を観る事も可能。

 

視線を感じで後ろを振り返ると、

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ジャッキーがいました。

 

 

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廊下に戻るとなぜか自転車、バイク、そして先ほどの「野生のなまはげ」の看板が。

 

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顔出し看板でした。笑

 

2階の映写室へ


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特別に二階の映写室も見せて頂く事に。ありがたや。

 

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歴史を感じる機材が。

 

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歴史を感じるチラシやオブジェもw

 

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昔の写真も展示されています。

 

この場所をいかに活用するか


御成座、素晴らしい地域の財産だと思います。普段は懐かしの映画上映をしている他、貸切使用もできるとのこと。自分の見たい映画を持参すれば、大型スクリーンと大音響で楽しむ事も可能。

その貸切料金、

午前10,000円
午後10,000円
夜間12,000円
終日30,000円

って安ーーッ!!!

気軽にパーティーできちゃいますね。

 

映画上映に限らず、イベントでもいいし、駅から近いのでまち歩きのコースに入れてもいいし、いろんな活用法が思い浮かびます。

デジタルの時代になればなるほど、アナログに価値が生まれます。ネット上のチャットのような集まる場もあれば「実際に人が集まる場」も大切。

時に時代は「よそ者(いい意味で)」がきっかけで動き出します。今回も、地元の方が9年間手を付けずにいた映画館を「住む場所として利用しよう」と県外の方が行動に起こしたところから動き出した。

地元の人間だけで「うーん、どうしよう」となった時には、上手に「よそ者」を活用するのもいい方法かもしれませんね。地元の人間が一番、地元の価値に気付きにくくなっているから。そのよそ者が「移住者」になるかもしれません。

「地域課題はよそ者と一緒に考える」。この切り口は大切。よそ者だけが考えても、地元の人だけが考えてもダメ。

今日も「よそ者」に目を向けて行こう!

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投稿者: 西谷 雷佐

青森県弘前市出身。 東奥義塾高等学校を卒業後、ミネソタ州立大学マンケイト校で産業心理学とスピーチコミュニケーションを学ぶ。 たびすけ合同会社西谷代表を務める傍ら、路地裏探偵団の団員としても活動中。 まち歩きや地域の魅力発信から婚活まで講演活動多数。