新年おめでとうございます。久々のブログ更新です。去年の正月も「今年は書くぞ」と意気込んでおりましたが空回りで終わりました（涙）相変わらず書きたい事はたくさんあるので、2018年はご期待ください。さて、今日は初詣から読み解く「地名で観光客は呼べるのか」についてのお話です。
仙台に引っ越しました
まず、Facebookで繋がっている方はご存知かと思いますが、先日活動の拠点を仙台に移しました。今後は「東北」という括りで観光に取り組んで参ります。もちろん青森も東北です。
ブログはあまり更新していませんが、日常の「比較的真面目な話」はほぼ毎日FBにアップしてます。ちなみに「どうでもいい話」はTwitterに、「画像」はinstagramにアップしてます。
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初詣どこに行こう？
さて本題。仙台で迎える初めての正月。どこに初詣に行けばいいか分からないのでネットで検索。すると一年の計は元旦にあり！宮城県で初詣へ行くのにおすすめの神社＆寺5選というサイトがトップ表示。
検索の仕方では違う結果になるのかもしれませんが、私の場合はこうなりました。サイトを見ると仙台市ではなく塩釜市の「鹽竈神社」が１位で表示。
一度行った事があり、とても素敵な神社だった記憶がある事、そして高速道路を使えば自宅から25分程で行ける事もあり、鹽竈神社に向かいました（結果的には渋滞の為もう少し時間はかかりましたが）。
たくさんの参拝者で賑わっていました。海が見えて気持ちよかったです。中国からの団体観光客も参拝に来てました。観光は年末年始関わらず動いてますねぇ。
家に戻り気付く「あれ？仙台市じゃなかったな」
で、家に戻って改めて思ったんです。「あれ？仙台で検索したのに結局塩釜に行ったな」と。
先程のサイトで表示されたのは５つの神社とお寺。
・鹽竈神社（塩釜市）
・竹駒神社（岩沼市）
・大崎八幡宮（仙台市）
・定義如来西方寺（仙台市）
・瑞巌寺（松島町）
これを観光客目線で考えてみると、
「仙台に宿泊中、初詣に行こうと思って検索したら、車で25分程で行ける素敵な”鹽竈神社”という神社を見つけて、来てみたらそこは塩釜市という場所だった」
という事が起こり得る訳です。伝わってますか？
つまり、今いる場所から「すぐ行ける」のであれば、そして目的が「素敵な神社で初詣」であるのならば、仙台市でも岩沼市でも塩釜市でも松島町でも、観光客にとって大勢に影響はないのです。
地名で観光客は呼べない？
断言すると語弊があるかもしれませんが、特にインバウンドにおいて、観光客の求めるものは「場所」ではありません。まあ、東京・京都あたりは別でしょうけど。
例えば、私のふるさと「弘前」は春の桜が有名です。この「美しい桜」を見るために、祭り期間中世界中からたくさんの人がこの街を訪れます。
ここでQuestion。もし、この美しい桜が咲き誇る弘前公園が、弘前市から車で約20分離れた「黒石市」に丸ごとそのまま移動したら、観光客は黒石市に行くと思いませんか？つまり「美しい桜を見たい人」がいるのであり、「弘前に来たい人」はいないのです。
ディズニーランドに行く人の関心は「ディズニーランド」であり、千葉に行きたい訳ではない。もしディズニーランドが栃木や茨城にあっても、人はそこを目指す。
インバウンド花盛りですが「HIROSAKI」と見せても、外国人にはどこだか伝わりません。地名の認知度を上げたいにしても、せめて「HIROSAKI TOHOKU JAPAN」くらいの表示は必須です（これはどの地域も同じ）。
その上で、その場所に何があり、どんな体験ができて、どんな美味しい物が食べれて、誰がいるのか。それが伝わらないと存在していないのと同じ。
そしてそれらが全て「商品」になっている事。商品とは「何月何日の何時に、どこに来ていくら払ったら、何ができるか」が可視化されている事。地名のPRをしても地域にお金は落ちないのです。
2018年は具体的実践の年
「地名で観光客は呼べない」。普段から仲間たちと話している事ですが、新年を迎えた瞬間に改めて感じた事です。今年は具体的に実践して行きたいと思います。
その背景にあるDMOの事、その他たくさんの昨年度の布石については、改めてブログ書きたいと思います（多分。。。）
健康に気を付けて、今年も駆け抜けてまいります。皆さまどうぞよろしくお願い申し上げます！