「下書きはしてたんです」シリーズ第2弾。この夏、全国の大学生が深浦町に集まり開催された、4泊5日の合宿型ビジネスプランコンテストのお話です。
20代を変える生き方ナビ
この合宿型ビジネスプランコンテストは、青森県の「20代を変える生き方ナビ事業」の一環として開催されました。
現状、高校や大学を卒業した若者は青森県を離れる傾向になります。しかし、青森県にはいいところや優位性がたくさんある。それらをきちんと捉えた上で、卒業後も青森を離れない、又は離れたとしてもいつかUターンする。そんな意識を様々な取り組みを通して伝えている素晴らしい事業です。
ちなみに昨年度の宿泊型ビジネスプランコンテストから「短命県体験ツアー青森県がお前をKILL」が生まれています。
今年は「地域課題」×「持続可能なビジネス」×「地域活性化」をテーマに、
① ユーザーニーズが検証されているか
② 実現可能性
③ 深浦町の地域活性化になるか
④ 持続ある収支計画
と言う4つの審査基準でビジネスプラン作成に取り組みました。
全国から30名の大学生が集結!
北は北海道、南は九州まで、そして地元青森県からも10名以上が参加し、スタッフも合わせると40名を超えるメンバーが5日間寝食を共にし、深浦町に提案するビジネスプランコンテストを練り上げました。
様々な資源をフィールドワークを通して調査。
専門家指導のもと、6つのグループはひたすらビジネスプランをブラッシュアップ。
何度も何度もプレゼンチェック。
寝る間も惜しんでより良いプランに仕上げていきます。大変だったと思いますが、一つの事にトコトン没頭できる至福の時間でした。
そして、深浦町の関係者をお招きして最終プレゼン。
こちらの写真は、最終プレゼン終了直後の様子です。今終わったばかりのプレゼン資料を、審査員からのアドバイスを元に、すぐその場で修正しているんです。日本の未来は明るい、ホントに。
全員で集合写真。最高の夏でした。
4つの掛け算による相乗効果
今回この事業をフルサポートしてくださったのは「クルーズ株式会社」「株式会社オズビジョン」「株式会社ドリコム」、そして大学に在学しながら実際に起業している学生メンターの方々でした。
青森県の事業なので、主たる対象は「青森県の大学生」です。彼らに対しどのような化学反応を起こすか。
このアクションに対してクルーズ株式会社執行役員の諸戸友さんが話した言葉を今も鮮明に覚えています。
「地元の大学生」
「全国の大学生」
「ベンチャー企業」
「地元企業・行政・住民」
「この4つの相乗効果から化学反応が起きる。地元の大学生が、全国の大学生とベンチャー企業から刺激をもらいながら、地元からのサポートを見据えて取り組むべきだ」、と。
昨年の合宿は「地元大学生」と「地元企業・行政・住民」だけでした。今年の合宿に「全国の大学生」「ベンチャー企業」が加わった訳ですが、明らかに合宿の空気感が違う。刺激の新鮮さが格段に違う。その刺激を東京に行くことなく、深浦町で体感できたのは凄い事だと改めて感じます。
効果は因数分解できます。わかりやすい例で言うと「売上=客数×客単価」。この掛け合わせるカテゴリーが多ければ、いろんな可能性が広がります。
自分の未来に何を掛け合わせるか。参加した学生の皆さんには、ぜひ今回の出会いを大切に繋ぎ、目標に向かって邁進してもらいたいものです。
BIZ CAMPの様子はこちらにも詳しく掲載されているのでぜひご覧ください。
・全体運営をしてくれた村井志帆さんの記事
・青森県庁20代を変える生き方ナビの記事
・株式会社ドリコムのプレスリリース
今日も「相乗効果」で行こう!