昨年は韓国を2回訪問する機会に恵まれました。目的は仁川(インチョン)で新たなまち歩きを作ること。弘前大学と連携し、住居学の視点から作り出す観光コンテンツ。今日はそんなお話です。
仁川の街を歩いた事ありますか?
今まで10回以上韓国を訪問していますが、仁川の街を歩いたことはありませんでした。仁川空港に到着しても、すぐソウル市を目指します。なぜ仁川に立ち寄らないか?「立ち寄る理由と目的がない」からです。
これはシンプルだけど重要なポイントで、人は理由と目的のない場所に行くことはほぼないです。「水曜どうでしょう」のサイコロの旅なら別ですが。笑
今回のミッションは「(主に青森県の人をターゲットに)仁川のまち歩きを作る」です。まずは仁川に行く「理由と目的」を明確にするところからスタート。
このプロジェクトに取り組むのは、弘前大学北原ゼミの皆さん。
フックは「日本家屋」
中央の白い壁の建物。その裏には瓦屋根が見えます。この瓦屋根の建物、日本家屋なんです。
仁川にはかつて日本人居住区がありました。日本人が退去した後、その建物は壊されることなく、道路に面した部分のみ壁で覆われ、利用されてきました。
なぜ壁で覆ったか?多分「見た目が日本人家屋は嫌」だったのかな。
ではなぜ取り壊さなかったのか?多分「お金がかかる」からかな。
そんな時代がしばらく続いたのですが、近年「日本家屋ってオシャレかも!」という流れになり、
日本家屋の良さを活かしてリノベーションされ、カフェや画廊等として利活用されるようになってきたのです。
北原ゼミは「住居学」のスペシャリスト。そこで、日本家屋と住居学を切り口にまち歩きを作っていく事になりました。
とある日本家屋カフェには青森県出身画家の絵が飾られていました。編み方次第では面白いまち歩きが誕生しそうな予感。
意外と見所満載な仁川の街
来てみるとこの仁川という街、なかなか見所満載です。
韓国風ジャージャー麺「チャジャンミョン」発祥の地という事で、街のいたるところにはオブジェが。
アートな雰囲気も満載。
ローカルムードたっぷりの商店街も。
海苔を袋から出さずに切る。 pic.twitter.com/qGcPNhK5Jf
— 弘前の旅行会社たびすけ代表西谷雷佐 (@rai248) December 7, 2016
これは画期的な技だと思う。笑
何が言いたいのか少し悩んだが、たぶん「感性がある」的な事を言いたいのだろう。でなければ店内が本当に「漢字だらけ」なのかもしれない。笑 #韓国 #外国の日本語看板 pic.twitter.com/jSmdNU4rqS
— 弘前の旅行会社たびすけ代表西谷雷佐 (@rai248) December 7, 2016
こんな看板があるくらいだから、日本人もそれなりに来ているんだろうなー。
日本語パンフレットもあり、観光バスが走っていて、
正に今成長中の街の様子をビルの上から見たり、
歴史を垣間見たり、
アミューズメントパークに行ったりできます。
丸一日は十分に楽しめる要素はある。さて、宿泊施設はと言うと、、、
これで時期にもよりますが、ひとり一泊10,000円くらい。
ね?結構魅力的に思えて来ませんか??
最終的にどのように編集するか
このまち歩き作りは、現在進行中です。2月にもう一度韓国を訪問し、学生たちが仕上げて行きます。
日本家屋と、既存の仁川観光資源をどのように編むか。
日本家屋をどのように活用するか。立ち寄るだけ?お茶する?泊まる??
韓国旅行におけるどのポジションを取りに行くのか?初日に訪問?最終日?その理由は?
山ほどアイディアはありますが、学生たちが自分事として考えないと意味がないので、今は伏せておきます。笑
ポイントは価値の創出。冒頭にも書いたように、人は理由と目的がない場所には行きません。
今日も「価値」に注目していこう!