東青(とうせい)地域のモニターツアーを実施しました。各市町村気合の入ったおもてなしを、前編・中編・後編にてご紹介します。
普通じゃ記憶に残らない
先月「モニターツアーはエンターテイメント!」という勉強会を実施し、その様子はブログでご紹介しました。
普通にやっても面白くない。お客様に伝わらない。いかに感動してもらうか。いかに印象に残るツアーにするか。各市町村の担当者がアイディアを出し合って完成したのが、
厳冬の東青魅力満喫ツアーTHEデストロイヤー
デストロイヤー(笑)
冬になると農作業や雪かきなどで着用する「目出し帽」のことを「デストロイヤーマスク」と呼びます。実際、衣料店等では「デストロイヤーマスク」と表記されて販売されていることも。
青森ではよく見かける、まさに「厳冬」のシンボル。ということでタイトルとしました。
さあ、ツアースタートです。もちろんお出迎えもデストロイヤー。
ほたてが特産品の町で、ほたてを食べない
まず向かったのは平内町。全国的にも有名なホタテの産地です。町内では「ホタテご膳」という名物料理が提供されています。
わかりにくいですが「ほたてご膳」ののぼりが出てます。さてランチは。
カルビ冷麺!
ホタテじゃないのーー!!
パンフレット配布してPRしてるのに!「え?ホタテは?」という参加者。寒いのに冷たい!肉の油がどんどん白く固まっていく!
平内の人にとってホタテは「もらうもの」。普段からがんがんホタテを食べているワケではない。つまり冷麺食べるのが、よりリアルな平内の暮らしぶり。
そんな日常を体験して欲しいというのが、平内町の総意のようです(笑)ちなみにこのカルビ冷麺、とってもおいしかったです!
こちらは食事の様子。案内してくれたのは畑井さん(立っている男性)。
デストロイヤーのまま麺類食べるのは大変みたいです(笑)
その後地元の名店「辻村酒店」でバス内で飲む日本酒を購入。
そして向かったのは今しか見れない白鳥のいる絶景ポイント!
ここは風が特に冷たい場所。お客様に寒い思いをさせるワケにはいかない。
はい、デストロイヤー着用。
みなさん結構気に入っているようです。笑
間近で観察した後は、小屋へ移動。
なんか、白鳥を見てるとは思えませんね。笑
次はやぶこぎ体験。
雪深い場所を歩くことを「やぶをこぐ」と言います。
楽しそうです。笑
最後に津軽三味線を堪能して、平内町編終了☆
THEエンターテイメントな青森市
続いてやってきたのは青森市。青森市といえばねぶた!お出迎えのみなさんもかなりはっちゃけてます。
到着早々、有無を言わさず花笠装着。
そしたら、跳ねるしかないですよね。
その後、ねぶたマンが色々案内してくれました。
次は八甲田丸の見学。実際に八甲田丸で機関長として勤務していた葛西さんが案内してくれます。言葉のひとつひとつがリアル。
津軽海峡冬景色歌碑前で、みんなで熱唱。
これが翌日のプロローグだとは、この時まだ誰も知らない。。。
お土産にイギリストーストをいただきました。
小腹が空いたので、おやつにほたて釣って食べることに。平内で食べなかったのにねw自分で釣って、自分でさばきます☆
夕食は百代。おかみさんのお話しを聴きながら。
二次会はコンフィー。
夜の街でも雪におおはしゃぎ!
とまあ、楽しい1日目が終了。
「人」が楽しい旅
例えば八甲田丸。「では30分見学時間をとります。またこちらにお集まりください。」では伝わらない。カセットや看板でも伝わらない。印象に残らない。
この場所を元機関長の葛西さんが語ってくれるから感動する。
歌碑の前で、地元の方があんなに熱唱したら、おもわず歌っちゃいます。結果、とっても楽しい。
平内も、何の説明もなくカルビ冷麺だと「えー」って思う。でもそこに畑井さんの地元愛があるから、おいしいランチになる。
百代の夕食も、おかみさんの想いが食事をさらにおいしくしてくれる。
まずは受け入れる側も楽しむ。「おもてなししよう」も大切だけど、まずは自分が楽しまないと、相手には伝わらない。
こういうのが本当のおもてなし。こういうのがエンターテイメント。普通に「場所」を案内しても記憶にのこらない。ちょっとした一工夫。ほんのちょっとのひと手間。何より、自分の想い。それを自分の言葉で語る。
中編・後編はまた後日。
今日も「自分から楽しんで」行こう!