大学生&青森県とのコラボ企画「短命県体験ツアー」がSNSで話題になっています。SNSだけで周知され、申込みがくる。そこには学生らしい発想力と青森への愛がある。今日はそんなお話しです。
大学生が注目した地元の魅力は「短命県」
この企画は青森県が行っている「20代を変える生き方ナビ事業」のひとつとして、昨年の夏、3泊4日の合宿をしながら、地元大学生が考えたツアーです。
この合宿で私はアドバイザーとして参加し、この学生チームのサポートをしました。3日間ほぼ寝ずに企画書をまとめ、最終日にプレゼンした内容がベースとなり、今回たびすけで具現化となったわけです。もちろん当日案内するのも大学生!
Webで注目を集めているタイトルも、最初は「KILL」ではなく「殺る」だったり、脳神経が切れたり、もっとぶっ飛んだ内容でした(笑)
「青森県の旅行ツアーを作る」というテーマは早い段階で決まっていましたが、最終的に彼らが注目した青森らしい特徴は「短命県」。センスいいな、と思いました(笑)
チラシなし。SNSのみで情報発信
なぜって、学生はお金ないんですもん(笑)これはあくまでも学生が収支も考えて料金や最少催行人数の設定を行っているのです。
広告の予算はない。ではどうするか。できることをやるしかない。SNSで拡散させよう。インパクトのあるタイトルが必要。そこで生まれたのが直球の「短命県体験ツアー」そして「青森県がお前をKILL」というサブタイトル。すべて学生のアイディアです。
そしてらツイッターで火がつき、2ちゃんねるにもスレッドが立つなど、いい感じでバズってます!ハムスター速報やSpotlihgtの様子はこちらのリンクから。
NAVERまとめでもまとめて頂きました。
たびすけのFBページでもシェア47件、リーチ11,000超えと広がってます。
「誰でも」ではなく「その情報が欲しい人」のところへ
このツアーのチラシを作成して、弘前市内に配布して、こんなに盛り上がったでしょうか?地元の人がこのツアーに参加するでしょうか?まあ、「ゼロ」とは断言しませんが、あまりいないでしょう。
では、このツアーに興味を持ってくれる人がいるとして、それは誰なのか?どこの人なのか?
仮に東京の人だと仮定して、東京駅で5万枚のチラシを配布したら、参加申込はあるのか?これほど盛り上がったのか?
まだ情報リリースして3日(ブログアップ当時)です。そういう意味ではよいスタートが切れたと思います。
すでに定員を超える申込を頂いておりますが、2月に実施する「刀剣ツアー」も、ほぼツイッターだけで人が集まりました。
北は北海道、南は沖縄から申込みを頂いております。これもチラシを印刷したり、新聞広告を折りこんだりではできなかったと思います。
ただアップすればいいというワケでもありません。きちんとその情報が欲しいひとのところに届くようにすることが大切です。
SNSは決して販促ツールではありません。関係性や人とのつながりがあるから活きる。こことても重要。
学生たちの今後に期待!
短命県ツアーの話に戻ります。正直、この短命県ツアーのチラシ、まだまだ改善の余地はあります。
例えば夕食のところに「しょっぱい夕食」「漬物に醤油をかけてお召し上がりください」とかあると、さらにぐっと心惹かれる。
ラーメンツアーも「どろどろの煮干し中華3種類を食べ比べていただきます(すべて大盛り)」とかあると、もしかしらたSNSでさらに突っ込みが入るかもしれません。
しかし、これでいいんです。なぜならこの学生たちは「自分事」としてこのツアーに取り組んでいるから。
リーダーの坂本くんが言ってました「このツアーは自分たちの子供のようだ」と。もう、愛しちゃってるワケです。
ツアーの成功はもちろん大切。同時にこの事業は人材育成が元ですから、取り組んでいる学生たちの成長も重要。だから「モニターツアー」になっているんです。
彼らの言葉で、彼らの想いで、ツアーを運営すればきっと伝わる。毎日彼らは準備に取り組んでいます(最近は取材対応に追われているようですが)。当日が楽しみです。
最後に、このツアーのキモは何か。決して短命県である事に自虐的になっているワケではありません。
「幸せ短命県青森」
「日本一の短命県だけど、
日本一QOLの高い青森県(でありたい)」
短命県返上に向けて様々な取り組みがされています。平均寿命を延ばす取り組みはもちろん大切。
しかし「青森県に生まれ育ち幸せだ」という幸福度に注目したい。生まれ育ったありのままの青森県を愛している。
そんな気持ちでこのツアーを実施したいと思います。
今日も「自分事」で行こう!
短命県体験ツアー詳細・お申込みはコチラから