真冬のりんご畑でモツ焼いて食べたことありますか?地元の人でもあまりやらないその行為を楽しみまくり、そして冬のりんご畑だからこそ体験できる剪定作業の奥深さを体験する。今日は先日実施したそんなツアーのお話です。
剪定という「物語」を体験する
剪定とは「りんごの枝を切る」作業。日の当たり方や枝の角度、そして「5年後こういう枝ぶりになってほしい」などをイメージしながら枝を切ります。
剪定でりんごの味の7割が決まるとのこと!りんご農家さんにとってとても大変な作業であると同時に、とって楽しい時間でもあるそうです。
今回仙台からのお客様をご案内したのは、シードル工房Kimoriで有名な高橋哲史さんのりんご畑。さっそくレクチャーを受けて、剪定体験スタートです。
高橋さんは川の流れに例えながら「なぜこの枝を切るか」「なぜこの枝を切らないか」を説明してくれます。間違って枝を切ると、収穫に影響する需要な作業。参加者にも緊張が走ります。
剪定ハサミやのこぎりの切れ味。素人が触っても、その凄さに驚きます。こういったりんご農家さんの冬の暮らしぶり、ぐっときます。
高橋さんは剪定作業がはじまると、初日は一切枝を切らずに木をみてまわり「どうやって切ろうか」と考えるそうです。この想いを聴くだけで胸が熱くなります。
雪はエンターテイメント!
剪定体験のあとは、モツ焼き食べ比べランチ。りんご農家さんはよく畑でモツを焼いてたべるのです(まあ、真冬はあまりやらないようですがw)。
飲み物を冷やすのはもちろん雪!これだけでおいしさ倍増!もう言葉はいりません。
もちろんシードルも!!
あったかーいモツ鍋も!!
今回モツは2種類準備!!
これ、やるよねー(笑)雪を見るとはしゃぎたくなるのは、大人も子供も一緒!
ターゲットは誰か?「誰でも」はダメ!
雪国の方はこれらの写真を見てもあまりぐっと来ないのかな?しかしこのツアーに魅力を感じる人はいるのではないでしょうか。
それは誰か?
例えばアフリカの人、沖縄の人。雪の降らない地域の人は、これやってみたいとおもう可能性があります。
万人受けするツアーより、ちょっとニッチなくらいにターゲットを絞った方がこれからは面白いと思います。ツアーに限らず、何でも。
好きな事をやった方が楽しい。
僕はこういうツアーが好き。剪定って素晴らしいと思うし、雪遊びも好き。高橋哲史さんは信頼できる大好きな仲間。つまり、このツアーは僕の「好きな事だらけ」なんです。
今回僕はこの内容をお客様に「ご提案」させて頂きました。「こういうツアーをやって」と依頼を受けたのではなく、ある意味一方的に「皆さんだったらきっとこういうの楽しいと思いますよ!」とおオススメしたのです。
「お客様のニーズに応える」というのも大切。しかしお客様のニーズが「格安」だったらどうします?
応え続けるのは大変です。そのしわ寄せは職員の給料減などに発展する可能性もあります。
だから僕は「自分がやりたい事」を大切にしています。それに「興味をもって参加してくれる人」を見つければいいんです。
参加者がゼロだったら商売になりませんが、見つければいいんです。その為に何をするか考え、行動する。
すると自分の好きな事が仕事になります。「やらされている」のではなく「やっている」。これ、大切。毎日が断然楽しくなります。
皆さん楽しんでくれました!僕もとても楽しい1日でした。参加してくれたみなさん、そして協力してくれた哲史に感謝です。
今日も「自分の好きな事」に注目して行こう!