弘前さくらまつり開幕!先週末の人出は65万人!全国、そして世界中からのお客様で弘前公園は賑わいました。そんな中「手ぶらで観桜会」というサービスを提供しています。忍者も登場するその内容は?今日はそんなお話です。
手ぶらで観桜会とは?
手ぶらで観桜会とは、株式会社コンシスとたびすけが提供する「弘前公園お花見プラン」です。弘前では昔からお花見の事を「観桜会」と呼んでいます。観光客の方に気軽に「弘前ならではのお花見」を楽しんで頂こうというサービスです!
通常の10,000円のコースと、「極(きわみ)」という25,000円のコースがあり、外国人観光客向けに英語でも告知しています。今日は極コースをご紹介しましょう。
「手ぶらで観桜会~極~」の内容とは?
待ち合わせは弘前公園東門前。
忍者を目印にお集まりください。笑
弘前城には忍者がいたんです。現在の弘前市りんご公園は忍者の修業の場だったと言われています。その文脈に注目し「忍者がご案内する観桜会」としました。
観桜会の場所は、その日最高の桜が楽しめるエリアをセレクト(なので毎日変わります)。
御座を敷いて、さらに座椅子と座布団で快適な空間をあなただけにお届けします。
こちらは初日の様子。青森県は2回目という台湾からのお客様。
こちらは2日目。香港からのお客様。忍者はお酌も致します。笑
津軽地方の伝統工芸津軽塗のお膳台に、津軽塗の2段お重で郷土料理中心のお料理を提供。さらに津軽塗の箸と津軽びいどろのおちょこはお土産にお持ち帰り頂けます。
弘前の観桜会と言えばトゲクリガニ。地元ではこれを食べないと観桜会は始まらない!くらいの勢い(笑)なのでお弁当にはトゲクリガニはマストで付いています。
合わせる地酒は豊盃を四合瓶でご準備。残ったらこちらもお持ち帰り頂けます。
そして、手ぶらで観桜会に参加くださった皆様の為だけに祭囃子の演奏がスタート。弘前ねぷた、お山参詣、五所川原立佞武多、青森ねぶたなどのお囃子が次々と披露され、会場は大盛り上がり!
忍者も場を盛り上げ、最終的には跳ねます。笑
これが手ぶらで観桜会のサービス内容。弘前さくらまつり期間中、通常コース・極みコース合わせて約150名様からご予約頂いております(今年度分はすでに締め切りました)。
手ぶらで観桜会は何を売っているのか?
この手ぶらで観桜会、地元からの申込はゼロ。ほとんどが県外からの観光客。
極コースへの申込は全員外国人観光客です。
ここからが本題。
美しい桜の木の下でお花見をしてみたい!
でも、どこがいい場所かわからない。
地元ならではの花見料理を食べてみたい!
でも、何が「地元ならではの花見料理」かわからない。
弘前の花見と言えばトゲクリガニだとツイッターで知った!
でも、旅行当日トゲクリガニを入手する方法がわからない。
観光客は「地元の人と同じ事」がしたいものです。
でも、その仕方がわからない。
つまりこの手ぶらで観桜会が提供しているのは、
「弘前ならではの観桜会」という体験。
その時だけは弘前市民になったかのような時間と空間、そして交流。
2万5千円という金額を「高い」と感じた方もいると思いますが、
この内容に「価値」を感じた方には安いかもしれない。
その街に暮らす人にとっては当たり前で普通の事が、
その街を訪れる人にとっては価値のある事かもしれない。
その地域ならではの価値に気付き、価値を高めていく。
そしてターゲットを明確にする。
そんな商品造成こそが、これからの地方の可能性だと思います。
「地元の人が地元の価値に気付いていないケース」が多いです。
いかに「観光客を地域の一員」にするか。このあたりがカギ。
そんなコンセプトをお花見という舞台で商品化したのがこの「手ぶらで観桜会」です。興味のある方は来年ぜひ!
今日も「気付く力」を高めて行こう!