桜守の案内で弘前公園を巡ってきました。私も弘前公園をガイドとして案内することがありますが、同じ場所を巡っても着眼点(ストーリー)が全く違います。今日はそんなお話を、美しい遅咲き桜の画像と共にお届けします。
弘前でお花見と言えば・・・
5月2日、東京・大阪・神奈川からのお客様をご案内。お昼に弘前公園に到着し、まずは腹ごしらえ。
先日のブログでご紹介した「手ぶらで観桜会」です。足腰の状況や体調に合わせて、イスのご準備も致します。
この日は1万円コース。お囃子と忍者が花見を盛り上げます!
忍者はコミュニケーション力がアップしてました。笑
桜守が案内する弘前公園とは?
観桜会を楽しんだ後は、桜守の案内で弘前公園巡り。桜守とは「樹木医」の事。弘前公園内の木の管理をしているプロの目線で桜を中心とした公園内の木を巡ります!
こちらが桜守の橋場真紀子さん。桜と弘前を愛する素敵な方です。
ツアーは「日本一太いソメイヨシノ」からスタート。樹齢100年を超え、幹周は537センチ。なぜこんなに太くなったか、なぜ添え木があるのかなど、いろんな裏話が楽しいです。
次はどんな桜の話かと思ったら、立ち止まったのは松の前。こちらもアイグロマツとしては日本一太い松とのこと。弘前公園には結構「日本一」があるんですね!
その後はピクニック広場へ。弘前公園内には52品種2600本の桜があり、その中の約30品種はピクニック広場で楽しめます。
軍隊の第八師団があったのがこのピクニック広場。土を掘り返すとレンガが出てくることもあるそうで、決して土壌的にはいい場所ではなかったそうです。
5月2日現在、ピクニック広場だけでもこんな感じ。
弘前雪明かりはこれから満開ですよ!桜の品種についてはコチラから。
穴場は弘前城植物園!
その後案内して頂いたのは弘前城植物園。
橋場さんは桜守になる前こちらに勤務していたそうで思い出の場所とのこと。弘前公園敷地内にあるのですが、あまり人はいなく、でも見どころ満載でした。
植物園内全体はこんな感じ。
枯山水庭園もあります。この庭園が発掘される前は、冬にこの場所でスキーをしたりして遊んでいたそうです。笑
長勝寺の前にあった大杉がなぜかここにあります。空洞部分は当時真っ黒だったそうですが、子供たちがくぐって遊ぶうちに綺麗になったとのこと。笑
こちらの植物園の中には約40品種の桜があるそうです。その後、東内門方面へ。
弘前公園の桜は、1715年に藩士が京都から持ち帰った25本の苗木から始まっていますが、そのうちの1本が東内門前にあり、ちょうど満開です。
見上げないわからない位置にあるこの桜。何度もこの場所通っているんですが、今回橋場さんと歩いたから気付く事ができました。
最後にご案内頂いたのは「日本最古のソメイヨシノ」。
「この木を剪定する時は緊張する」と橋場さん。数ある弘前公園の桜の中でも想いが強いようです。「この桜を後世に残していく役割と責任を日々感じている」と話していたのが印象的でした。
この「桜守と巡る弘前公園」、今回はたびすけ企画で実施しましたが、本日5月3日と4日に弘前市主催で実施されます。楽しいので皆様ぜひ!詳しくはコチラ。
又、本日5月3日と4日、普段立ち入る事のできない「東内門」に上ることができます。
ここから入って、すんごい急な階段上って門の上に。こんな体験なかなかできないので、こちらもぜひ!!
「誰と歩くか」で旅の印象は変わる
祭り期間中に弘前公園を巡るにも、いろんなスタイルがあります。
①ひとりで歩く
②家族と歩く
③弘前の友人の案内で歩く
④弘前観光ボランティアガイドの案内で歩く
⑤弘前路地裏探偵団の案内で歩く
⑥桜守の案内で歩く
誰と歩くかで旅の印象は変わります。①②③はありがちですが、面白いのは④⑤⑥。
弘前さくらまつり期間中に公園内を案内している団体が3つもある!
※もっとあるのかもしれません。
地元を知るには地元の人と歩くのが一番!弘前の桜が美しく咲く理由や、弘前人の桜への想いを聴きながら公園を歩いてみませんか?
まだまだ桜も見ごろ!見どころやイベントも満載!GWはぜひ弘前へ!
【ガイド・さくら情報】
弘前観光ボランティアガイドの会
※弘前公園内に受付テントがあります。午前9時~午後5時まで。
#弘前さくらまつり #弘前