青森が誇る姉御、島康子さん率いる「マグロ女子会」プロデュースで発売された「にぐ・さがな弁当」。各駅におけるPRがあまりにも目立つので購入してみたところ、突っ込みどころ満載でした。今日はそんなお話しです。
青森県のスターが作った駅弁登場!
全国区の知名度を誇る島康子さん。
ファンキーでゴリゴリに訛ってる、私の敬愛する「大間の姉御」です。
この島さんもメンバーとして活動している「津軽海峡マグロ女子会」が先日駅弁をプロデュースしました。その名も「津軽海峡懐かしのにぐ・さがな弁当!」
青森県内の新幹線駅等に置かれた身大パネルが目を惹きます。先日八戸駅で発見したので、本人だけにおふざけでこの写真送ったら、知らぬ間にFacebookで全体公開されてましたw
そしたら「写真だけかっ!買って喰えやっ!」的メールが届いたので(笑)、購入しようとしたら、八戸駅では朝は売ってないんですよ。これから購入する方は注意が必要です(お昼には販売しているそうです)。
てコトで、後日仙台に向かう道中、新青森駅で初購入!
新青森駅では朝9:30の時点で販売していました。
さっそく新幹線に乗り込んで、弁当オープン!
そこには様々なトラップが待ち受けていました。。。
「読む弁当」の中身とは?
まず、包み紙。
新聞です(笑)素材感も本物の新聞そのまんまw
内容はしっかり弁当の紹介・・・を超えるボリュームで「マグロ女子会」の生態についての記事。笑
「裏面は白紙か?」と思ったら、ご丁寧にみっちり活字が掲載。
そしてフルカラーww さすが手が込んでます。
さーて、弁当食べようと新聞を外すと、
中に小冊子が。笑
表紙と裏表紙入れると計8ページ。
読み応えあり過ぎですww
でも確かに駅弁食べてる時って、手持ち無沙汰なのでつい読んでしまいます。そして内容も面白い!!そもそも「マグ女」って何?とか「セイカン」とか、読者を惹きつけます(弁当だけどね)。
肝心の弁当のお味は??
ここまですっかり読み物の解説になりましたが、ここからやっと「弁当」の登場。
その名のとおり、右側に「にぐ」、左側に「さがな」が入った弁当。にぐの味付けは、青森県民が心から愛する「スタミナ源たれ」で、青森県の食材。「さがな」の部分は北海道道南の食材。味もバランスも完璧です!
その「にぐ」と「さがな」の間は「津軽海峡」というコンセプト。人とモノが行き来する津軽海峡らしく、青森と北海道道南の文化の融合的、特徴のある食材が並びます。
この「酢いか」はお酒のつまみにも最高!個人的にお気に入りの一品。
ペロリとにぐさがなをたいらげ、最後にとっておいたのは「りんごのシロップ漬け」。甘くさっぱりしたりんごで弁当を〆ます!
・・・と思ったら、
下に杏の梅漬けがっ!
酸っぱいわっ!!
トラップかっ!!!w
そんなこんなで、おいしく頂きました。地元人にはほっとするいつものおいしさ。観光客の方には、地域の食を知って頂けるどこか懐かしい味。青森県内の新幹線駅で販売しているようです。ぜひご賞味ください!
「全ての人に」という商品は売れにくい
今回初めて食べたこの「にぐさがな弁当」、最初の印象は「雑誌の付録に弁当付いてんのか!」でした。笑
昔、お菓子屋でプラモデル売っていて、でもそれにはガムが1枚付いていて、
「これはお菓子です!だからお菓子屋で売っているんです!」的なの、
あったじゃないですか?
本屋さんにもTシャツやカバンが並び、それには薄い冊子がついていて、
「これは本です!だから本屋で売っているんです!」的な。
物がなかなか売れない時代、あの手この手でアイディアを出し、
何かを尖らせて売っていく。その発想は大切で、実行するのはもっと大切。
「普通」じゃなかなか売れません。
幕の内弁当がヒット商品になる事は難しい。
「すべての人に」というターゲティングではなかなか売りにくい。
それよりは「ドリアン弁当」の方がたぶん売れる。
ダメな人は絶対買わないけど、大好きな人はリピートして買う。
今回の「にぐ・さがな弁当」は「肉・魚」よりもマグロ女子会という「人」で尖がっている。料理人ではない人たちが作った弁当だからこそ面白い。
とりあえずこの弁当、本屋で売ればいいんじゃないかなぁ。笑
今日も何かを「尖らせて」行こう!
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