二層式洗濯機、最近見た事ありますか?現在は全自動が当たり前ですが、壊れても壊れても「二層式洗濯機」を買い続ける人たちがいます。設置場所も家の中ではなく、屋外。そこから生まれるツーリズムとは?今日はそんなお話しです。
全ては「津軽ホルモン環状線」から始まった
青森県が発行している「青森県の暮らしぶりを訪ねる旅」という冊子、ご存知ですか?
「物」や「場所」ではなく、青森県の「人」にフォーカスして作成されています。編集者は株式会社コバヤシライスの小林淳一さん。コチラからPDFをダウンロードできるので、興味のある方はぜひ!
この中に「津軽ホルモン環状線」について書かれています。
りんご農家さんはよく「ホルモン」を食べます。弘前市内にはホルモンを売るお店がたくさんありますが、それはりんご畑の中を環状線のように点在している!という内容!
たびすけでもこの文脈に注目し、「りんご畑でモツを食べる」というコンセプトは定期的にツアー実施しています。ブログでは冬に実施した時の様子をレポートしたことありましたね。コチラをご覧ください。
この「モツ」ですが、ある販売店では下処理の段階で「二層式洗濯機を使う」そうなんです。色々試したそうですが、全自動ではダメで、二層式じゃないとおいしくならない。このような話も「青森県の暮らしぶりを訪ねる旅」に掲載されています。
・・・なんて話を仙台の仲間としていたんです。そしたら石巻の仲間が「俺のまちでは違う物を二層式洗濯機で洗いますよ!」と言うんです。
これが今回の旅の始まりでした。笑
いざ、石巻へ!
やってきました、石巻。
右はライフブリッジの櫻井さん。中央はアトラク東北の後藤さん。このお二人とは東北インバウンドサミット以来、すっかり仲良しです!
訪問したのはFISHERMAN JAPANの事務所。「漁師はかっこいい!」をコンセプトに活動している、その名の通りかっこいい漁師集団です!
カレンダーやポストカード、アパレル系まで幅広く物販展開もしています。漁師が履くサンダル「ギョサン」は1,500円。思わず購入してしまいました。笑
対応してくださったのは右端の土合さん。インドで暮らしていたこともあるそうで、どことなくインドっぽいですね。笑
石巻の様々な取り組みについて事前学習した後は、いよいよ二層洗濯機で洗う「アレ」を視察です!
ほんわかご夫妻が笑顔で洗うモノ
FISHERMAN JAPAN事務所から車で約5分。ここは津田鮮魚店。
車から降りると間髪入れずにその儀式は始まりました。
タコ!!しかもでかい!!
「二層式洗濯機ツーリズム」の視察で宮城県石巻市に来ています。青森県弘前市のあるお店では二層式洗濯機でモツを洗います。岩手県で二層式洗濯機を使う食材の情報あればお待ちしてます! #石巻 #二層式洗濯機ツーリズム pic.twitter.com/lGJPeRv37E
— 弘前の旅行会社たびすけ代表西谷雷佐 (@rai248) August 4, 2016
もちろん洗剤が入っているワケではなく、塩と水だけです。
しかしまるで洗剤で洗っているような見た目。笑
こうやってタコのぬめりを取っているんだそうです。昔は手や足で洗っていたけど、大変なので二層式洗濯機を使ってみたら、とてもきれいになる。その後全自動洗濯機も試しましたが、やはり二層式が一番だそうです。
この二層式洗濯機、洗濯部分しか使わないそうで、
脱水部分は納品された時のまんまの状況でした。笑
洗濯層の中をこまめに確認するお父さん。タコを引き上げるタイミングは、その日の気温や湿度によって違うとか、いろいろ繊細な作業なんだろうなぁと思って聞いてみると、
「15分したら、タイマー鳴るから」
って、じゃあ何であんなにこまめに洗濯槽見てたのーーー!!ww
茹で上がりが近くなると、何もなかった路上に鍋が準備されました。
二層式洗濯機で洗い上がったタコは、店舗前に設置した釜で即茹でます。 #石巻 #二層式洗濯機ツーリズム pic.twitter.com/5YRY7mJrIf
— 弘前の旅行会社たびすけ代表西谷雷佐 (@rai248) August 4, 2016
そしてタコをどーん!
茹で上がったタコは自然の塩味で美味!特に頭がおいしかった!
「北東北二層式洗濯機ツーリズム」、始動!
弘前の「モツ」、石巻の「タコ」と、二層式洗濯機でおいしくなる食材が見つかりました。あとはその動線上にある岩手県で同じような食材が見つかれば、「北東北二層式洗濯機ツーリズム」の完成です。
岩手県の方で情報お持ちの方、ご連絡お待ちしてます!こんな暮らしぶりをどんどん発掘し、ツーリズムにしていきたいですね!
今日も「暮らしぶり」に注目して行こう!