千円のトイレットペーパーは売れない?「本質と価値」をしっかり捉えよう!

みなさんは100円と1000円のトイレットペーパー、どちらを購入しますか?モノを購入する時の基準は金額だけではないけれど、安いに越したことはない?今日はそんなお話です。

会議もセミナーも、発言するともっと面白い!


先日、大鰐町商工会で講演をさせていただきました。今回のテーマは「仕事に活かせる!発想力を3倍にする方法」。女性が多くてハーレム状態(笑)
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私は講演の最中、よく参加者に「当て」ます。当てられるのは好きじゃないとおっしゃる方もいますが、やはり聴くだけではなく、一緒に考えたほうが「自分事」になると思うんです。

そういう意味で言うと大鰐のみなさんは、まあ、よくしゃべる(笑)こちらから当てる前にどんどん発言してくれる。なので私もどんどん予定外の事を(いい意味で)話すし、とても楽しかったです。

ドリルを買いに来た人は何が欲しいのか?


さて本題。「ドリルを買いに来た人は何が欲しいのか」。これは有名な話なのでご存じの方も多いと思います。「本当にドリルが欲しい」というのは、例えばこういう方です。
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ほとんどの方はこういう使い方しませんよね?wでは、どのように使うのでしょう。

そうです、何かに「穴」を開けたい。つまりドリルを買いに来た人が欲しいのは「ドリルそのもの」ではなく「穴」である。これが本質。

他のドリルより「耐久性が高い」「充電が長持ち」「軽い」「パワーがある」など、これらはドリルの特徴。でも「耐久性いいですよ!」「充電長持ちしますよ!」「軽いですよ!」と接客する定員さん、きっといますよね。

価値をしっかり把握しよう!


では「価値」とは何か?例えばこのドリルを使うコトによって「作業のスピードがあがる」「一日の終わりの疲労が少ない」「かっこいいデザインのドリルだから気持ちよく仕事できる」、こういうのが価値です。

なので接客方法も「どんなドリルが欲しいのですか?」「ご予算は?」だとダメ。

「耐久性高いですよ」「軽いですよ」は普通。

「軽いので筋肉痛になりにくいですよ」「充電長持ちなので作業効率いいですよ」だと、どうですか?少しグッと来ませんか?

「ドリルが欲しい」というお客様が開けたい穴が「薄いベニヤ板に直径2ミリの穴」ならば、ドリルではなく「キリ」を勧めたほうがお客様のニーズに合っています。接客にはこのような「聴く力」も求められます。

捉え方はひとつではありません。常にいろんな角度から捉える「クセ」をつけると発想が広がります。

商品の本質を理解し、価値に気付いて、こういう接客ができるか。これが「リピーターやファンになる」か、「たまししか来ない」か、「もう二度と来ない」かのポイントになります。

価格競争になって値下げ合戦すると疲れます。まわりが安く売っているから値段を下げるのではなく、自信をもって「商品そのもの」ではなく「本質と価値」を発信する。それが「伝われば」購入する人はいます。

Start with WHY?


1000円のトイレットペーパーは普通に考えたら高い。ではその本質と価値がどんなトイレットペーパーだったら1000円払ってでも欲しいでしょう?それは「誰」でしょう?すべてには理由があります。常に「なぜ?」という視点を持つ事が大切です。

とまあ、今回の講演はこういう内容も含めた内容でした。

いかがでしたか?このような「発想力」「課題解決力」の他にも前回のブログでご紹介した「恋活カレッジ」「観光系」等、広いジャンルの講演を承ります。あなたのまち・職場にお伺いします!ご興味のある方はこちらまでお気軽にお問合せください!

今日も「本質と価値」を見極めて行こう!

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投稿者: 西谷 雷佐

青森県弘前市出身。 東奥義塾高等学校を卒業後、ミネソタ州立大学マンケイト校で産業心理学とスピーチコミュニケーションを学ぶ。 たびすけ合同会社西谷代表を務める傍ら、路地裏探偵団の団員としても活動中。 まち歩きや地域の魅力発信から婚活まで講演活動多数。